製品販売鉄道資材・測定解析装置
鉄道資材・測定解析装置
セラジェット
セラジェットは鉄道総合技術研究所が開発し、1996 年から鉄道総研ブランドで販売を開始した、高速走行対応の空転・滑走防止用の砂まき装置です。その後、2002年に(株)テスに移管し、販売と技術サポートを継続しています。新幹線では、500系以降のすべての形式で採用されています。
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セラジェットの効果とデータ例
増粘着材噴射装置 Cerajet(セラジェット)
<効 果>
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空転防止対策
匂配区間における降雨、降雪、落葉、虫などによる車輪の空転を防止します。
特に梅雨時および冬季の降雪、秋期の落葉による空転には絶大な効果を発揮します。 -
滑走防止対策
滑走検知装置を取り付けていない車輌での滑走を防止して、ブレーキ距離の延伸を防ぎます。
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車輪踏面のフラット防止効果
滑走が減るため、車輪の固着による踏面のフラット発生の防止が期待できます。
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ブレーキ距離の確保
降雨時でも晴天時とほぼ同じ非常ブレーキ距離を確保することが可能なため、非常時の安全性が一段と向上します。
<データ例>
測定回数 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 7回目 8回目 平均滑走数 セラジェットなし 29 27 12 27 11 13 12 8 平均17.4 回 セラジェットあり 1 0 2 0 4 0 0 - 平均1.0 回 測定チャート例
- ※3両編成での135km/hからの非常ブレーキ時の2両目の軸速度の測定例と滑走回数の比較(281系特急気動車)
- ※セラジェットは編成先頭軸に設置 散水:計2軸
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特徴
- 増粘着材は増粘着効果が大きい粒径0.3mmのセラミック粒子を使用しています。
- 増粘着材は少量(標準で30g/min;従来の砂まき装置は1,500g/min)で、道床の目詰まりや短絡障害の心配はありません。
- 応答性が高いため、非常ブレーキ指令、空転・滑走信号等と連動が可能なので、効率よく粘着係数の増大を図ります。
- 増粘着材を100m/sの高速で噴射するので走行風の影響を受けず、高速走行時(130km/h以上)にも有効です。
目的
- 空転防止対策
勾配区間における降雨、降雪、落葉などによる車輪の空転を防止します。 - 滑走防止対策
滑走検知再粘着制御装置を取り付けていない車両の滑走を防止して、ブレーキ距離の延伸を防ぎます。 - 車輪踏面のフラット防止効果
滑走が減るため、車輪の固着による踏面のフラット発生の防止が期待できます。 - ブレーキ距離の確保
降雨時でも晴天時とほぼ同じ非常ブレーキ距離を確保することが可能なため、非常時の安全性が一段と向上します。
用途
- 機関車(機関車用砂まき装置の代替)
- 新幹線(300km/h級新幹線での粘着確保)
- 在来線(空転・滑走防止による安全性の確保、速度向上時のブレーキ距離の確保)
- 路面電車(空転・滑走防止による安全性の確保)